2026年6月02日

こんにちは。にじいろファミリークリニック、安田です。
初夏とはいえ、早くも真夏を思わせる暑さが続いております。良くも悪くも夏を先取りしたような猛暑ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。冬とくらべてこんなに気温が違うのだから、当然流行する病気だって違います。ですので、夏に増える泌尿器科疾患だって、あるという事です。今回は夏の風物詩ともいえるような泌尿器科疾患のTOP5を、インタビュー形式で見ていきましょう。
ということで、やって参りました、「夏を制せ!にじいろ泌尿器科総選挙」の時間です。司会は私、安田がお届けいたします。本日のゲストは夏に大暴れするブラックリスト常連、「泌尿器トラブルトップスター」の皆さんにお越しいただきました。では、当院泌尿器科外来の待合室から、白熱したインタビューをお届けします!
まずは堂々の第1位、圧倒的な痛みの帝王にお話を伺います!
第1位:尿路結石(通称:激痛キング)
―― 受賞の感想を一言お願いします。
「いや〜、今年も最高の夏が来ましたね!この時期って皆さんが冷房の効いた部屋で『ビール最高!』とかいってやってるでしょう。あと外で水分補給も忘れちゃったりして、サウナ状態になっちゃってる人もいるし。あーゆうのを見ると、血が騒ぐんですよ。いや~、尿が濃縮されるってね!」
―― やはり今年の夏も繁忙期なんですか?
「まあね、毎年夏は冬の2倍くらい暴れ回っちゃってますよ。だいたい水分が足りなくて尿がドロドロってなった瞬間を狙って、ささっとカルシウムとシュウ酸でガチガチの『石』を生成するんですよね。それを狭い尿管にガツンと詰まらせた時の、人間の『腰を抜かすほどの激痛』……あれは本当にたまりませんね!」
「なんとも恐ろしい執念です……!続いて、特に女性からの悲鳴を一身に集める第2位の登場です!」
第2位:急性膀胱炎(通称:下半身のサイレントキラー)
―― 今年も夏のブレイク、おめでとうございます。
「ふふ、どうもありがとう。私は、夏が大好きなの。みんな汗をかいて、そうするとおトイレに行くのをサボるでしょ?そうすると尿の勢いで雑菌が洗い流されないから、尿道からスルスル~って侵入し放題なのよ」
―― 下着のムレや冷房も味方しているとか聞きますが?
「そうなのよ!汗ばんだ下着って菌が増殖しやすいし、冷房で下半身が冷えるとみんなの免疫力が落ちるでしょ。そうなっちゃえば、私の独壇場よ。『さっきトイレ行ったのに、また行きたい…でも出ないし痛い!』っていうあの絶望顔をみると、夏バテも一気に吹き飛ぶんだから」
「女性の天敵ですね。さて、そんな膀胱炎さんの背後には、さらなるヤバい刺客がランクインしている様です!」
第3位:急性腎盂腎炎(通称:高熱のバックアタッカー)
―― 3位ランクインとなっておりますが、かなり危険なオーラを感じますね。
「フッ……2位の膀胱炎が甘い顔をしてるみたいだから、俺が代わりにトドメを刺しにきたのさ。膀胱で放置された細菌を、一気に腎臓まで逆流させてやってね」
―― 夏バテの時期は特に強いそうですね。
「その通り。寝不足や夏バテで人間の防御力が下がった瞬間、38度以上の高熱と、背中を叩かれた時の激痛をプレゼントする。夏に入院ベッドを埋めるのが俺の仕事なわけさ」
「これは絶対に遭遇したくないですね。続いては、夏のイベントシーズンに暗躍する第4位です!」
4位:性感染症(通称:夏の過ちコレクター)
―― 夏から秋にかけて、非常にアクティブですね。
「まあ夏はフェスや海、旅行とか開放的なイベントが目白押しだからさ。みんなテンションが上がって、ついつい対策を忘れちゃうみたいなんだよね。それでイベントが終わってしばらくしてから尿道の違和感や膿(うみ)で『うわぁ、やっちまったよ…』って青ざめるんだけど、その顔を見るのが、俺でいう夏の風物詩かなって思うよ」
「大人の夜トラブルですね。それでは最後、男性陣を恐怖に陥れる第5位です!」
5位:急性前立腺炎(通称:男の股間クラッシャー)
―― すさまじい二つ名の様ですが、どのような手口で?
「アタイは男たちの油断を突くのが得意でね。夏に冷えたビールとかジュースをガブ飲みしお腹や下半身を冷やしてるようなデスクワーカーが狙い目なのさ。骨盤の血流が悪くなったところに、濃くなった尿から菌を送り込んでやるんだ」
―― 症状がかなりツラいと評判ですが。
「あぁ、高熱を出すのはもちろん、尿の出口をブロックして『出したいのに激痛で一滴も出ない』っていう地獄を見せてやってるよ。おまけに股間の不快感もセットさ!」
「恐ろしいラインナップでしたね。最後に、この悪魔たちの侵入を防ぐ『最強の盾』をNo1、No2に伺いましょう!」
結石&膀胱炎
「本当はバラしたくないけど、『水や麦茶を1日2リットル、こまめに飲む』『トイレを我慢しない』『下半身を冷やさない』。これ徹底されると、私たちの出番がマジでなくなるから、絶対にマネするなよな!!」
以上、熱気あふれる現場からお届けしました!