2025年11月10日

皆様こんにちは。
にじいろファミリークリニックの安田幸一です。
突然ですが、みなさん尿漏れや尿失禁・頻尿などの経験はありませんか。なかなかトレーニングが続かず、悩みが改善せず困っていませんか。
結論から申し上げると、実はずいぶん手軽にトレーニングする方法があります。
デリケートな問題ですので、周囲となかなか共有できず、悩んでいる人もおられるかと思います。実は、成人女性の4割以上の人で尿漏れの経験があるとされます。加齢によって頻度は上がり、70歳頃では2人に1人が同様のお悩みを抱えられ、中には20代以上の半数以上で尿漏れ経験があると報告するデータもあり、経産婦でなくとも十分おこる問題です。
男性でも同様の問題があることから分かるように、経産婦でなくとも起こる問題です。しかし「出産」は尿漏れを起こす代表的な原因として知られており、その理由が骨盤底筋のダメージです。
もともと私たちの祖先は4足歩行をしていて、当時はおなかがハンモックのように内臓を支えてくれていたのですが、直立2足歩行ともなると内臓を支えるのは専ら骨盤になりますから、骨盤底筋が重要性を増して発達するんですね。
そうなると、ゴリラやサル、ダチョウやペンギンも2足歩行をしているので、みな同じような尿漏れ問題を抱えているのか、という事になります。
ですが実際のところ、ゴリラやサルが時折見せる2足歩行の姿勢は「半直立姿勢」といって、厳密には私たちとは内臓を支える向きが異なっています。また、鳥類は骨格から別物なので(主には飛ぶことに重きを置いたデザインをしています)、骨盤底筋と呼ぶようなものがそもそも存在していません。
骨盤底筋に出産が影響を与える理由として、産道と胎児のサイズ問題があります。人間の産道と胎児頭のバランスは、ピッチピチです。大部分の動物では、産道の直径よりも胎児の頭のサイズが小さいことに対して、脳が発達した人間では胎児の頭と産道がほとんどピッタシサイズです。この産道がさらに曲がっていますので、出産がいかに母体・胎児にとって大仕事か、わかる気がします。
事実、女性の骨盤には妊娠・出産のために骨のずれたと考えられている妊娠痕とよばれる溝がみられ、胎児も頭蓋骨をずらしながら上手に生まれてきます。お互いが心と骨格を合わせながら行う壮絶な共同作業です。障害物競走のネットのように産道をふさぐ骨盤底筋は、この時にどうしてもダメージを受けてしまいます。
さて、こういった感動的な努力に骨盤底筋のダメージがつきものなのであれば、その改善策くらい楽であってほしいと考えることは別に当然ですよね。
「どこかに服着て座っているだけで骨盤底筋がトレーニングできる磁器刺激装置はないかしら」と思う事も、当然の成り行きです。
そう思う方のために、当院でもスターフォーマー社の新型機器が完備してあります。すでに多くの方が使用してくださり、早速症状改善のご感想もいただきました。寒がりでトイレの回数が多い方、ご高齢の方や座り仕事が多い方、骨盤底筋体操がなかなか続けられない方、慢性的に腰痛を自覚する方、その他にも広く症状改善が期待できます。詳しくはホームページをご覧ください。
服を着たまま、雑誌を読みながら骨盤底筋をトレーニングしてみませんか。